“発芽(はつが)” の例文
旧字:發芽
準備を整(ととの)えていさえすればいかに卑近(ひきん)な教えでも、いかに些末(さまつ)な忠告でも、必ずこれを受け取って発芽(はつが)して、花咲かせて実るものと思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この出された種子は、その巣の辺で発芽(はつが)するか、あるいは雨水(あまみず)に流され、あるいは風に飛んで、その落ちつく先で発芽する。かくてそのスミレがそこここに繁殖(はんしょく)することになる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
滑稽諧謔は実にこの両詩形の因(よ)りて以て発生し来りし根本の理由にあらずして何ぞや。そもそもわが邦人(ほうじん)固有の軽妙滑稽の性行は仏教の感化によりて遠く戦国時代に発芽(はつが)したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一 これは正しいものの種子(しゅし)を有(ゆう)し、その美(うつく)しい発芽(はつが)を待(ま)つものである。
人生の起これる所以(ゆえん)のものは終りを完(まっと)うするにあらざるか、事(こと)に始終あり、始めは終りのためにして、終りは始めのためならず、草木の発芽(はつが)するは花咲き、実(み)を結ぶため
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)