“はつが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
発芽44.4%
発駕44.4%
發芽11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この出された種子は、その巣の辺で発芽はつがするか、あるいは雨水あまみずに流され、あるいは風に飛んで、その落ちつく先で発芽する。かくてそのスミレがそこここに繁殖はんしょくすることになる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
将軍上洛じょうらくの前触れと共に、京都の方へ先行してその準備をしようとする一橋慶喜ひとつばしよしのぶの通行筋はやはりこの木曾街道で、旧暦十月八日に江戸発駕はつがという日取りの通知まで来ているころだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから、かや、まき、とべらなど常緑樹じようりよくじゆ發芽はつが最後さいご五月ごがつ上旬頃じようじゆんごろには、すべての樹木じゆもくはるつけををはつて、ついでなつ生活せいかつそなへをします。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
これは『冬芽とうが』とよび、落葉樹らくようじゆではちたあとのえだあひだから、常緑樹じようりよくじゆではそのえだとのあひだぐんで寒氣かんきをも平氣へいきでくゞつてすこしづゝ生長せいちようつゞはるになるときゆう發芽はつがするわけです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)