“発駕”の読み方と例文
読み方割合
はつが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「みな心得ておけよ。隠岐遷幸おきせんこうのご発駕はつがはいよいよ明日だぞ。あすのこく(午前十時)六波羅を立つ」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
将軍上洛じょうらくの前触れと共に、京都の方へ先行してその準備をしようとする一橋慶喜ひとつばしよしのぶの通行筋はやはりこの木曾街道で、旧暦十月八日に江戸発駕はつがという日取りの通知まで来ているころだった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おいとま仰せ出ださる。一同拝領物。発駕はつが之日、御馳走大名お届け登城——。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)