“微藍”の読み方と例文
読み方割合
うすあい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四条派の絵画をそのままに青々とした岸の柳に対して、微藍うすあいの色を絡めて流れていた鴨河かもがわの水も、その日は毒々しく黒ずんで見えた。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
神田川のすそになった川面かわづら微藍うすあいの色をしたうしお中高なかだかにとろりとたたえて、客を乗せた一そう猪牙船ちょきぶねが大川の方へ出ようとして、あとを泥絵の絵具のように一筋長くいんしているのが見えた。
鼓の音 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)