“うすあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄藍64.3%
淡藍21.4%
微藍14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄藍うすあい色の直衣のうしだけを上に着ているこの小さい人の色が白くて光るような美しさは、皇子がたにもまさっていて、きわめて清らかな感じのする子であった。
源氏物語:37 横笛 (新字新仮名) / 紫式部(著)
落日にいろどられて光を呼吸するように見えた雲も、煙のような白と淡藍うすあいとの陰日向を見せて、雲とともに大空の半分を領していた山も、見る見る寒い色に堅くあせて行った。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
神田川のすそになった川面かわづら微藍うすあいの色をしたうしお中高なかだかにとろりとたたえて、客を乗せた一そう猪牙船ちょきぶねが大川の方へ出ようとして、あとを泥絵の絵具のように一筋長くいんしているのが見えた。
鼓の音 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)