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淡藍
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うすあい
ふりがな文庫
“
淡藍
(
うすあい
)” の例文
白い
薄衣
(
うすもの
)
の単衣襲に
淡藍
(
うすあい
)
色の
小袿
(
こうちぎ
)
らしいものを引きかけて、
紅
(
あか
)
い
袴
(
はかま
)
の
紐
(
ひも
)
の結び目の所までも着物の
襟
(
えり
)
がはだけて胸が出ていた。きわめて行儀のよくないふうである。
源氏物語:03 空蝉
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
落日にいろどられて光を呼吸するように見えた雲も、煙のような白と
淡藍
(
うすあい
)
との陰日向を見せて、雲とともに大空の半分を領していた山も、見る見る寒い色に堅くあせて行った。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
見たまえ——お米が
外套
(
がいとう
)
を折畳みにして袖に取って、
背後
(
うしろ
)
に立添った、
前踞
(
まえこご
)
みに、辻町は手をその石碑にかけた羽織の、裏の
媚
(
なまめ
)
かしい中へ、さし入れた。手首に冴えて
淡藍
(
うすあい
)
が映える。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
淡
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
藍
常用漢字
中学
部首:⾋
17画
“淡”で始まる語句
淡
淡泊
淡紅色
淡紅
淡白
淡路
淡々
淡雪
淡海
淡墨