“見染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそ83.3%
みそめ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、女学校を卒業した記念か何かで、母親に連れられて、S市を見物に来ているのを、わしは散歩の途中で、深くも見染みそめてしまったのだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ところで、若樣は、花見船でお糸さんを見染みそめたといふことを聽いたが、その時お前さんはお供をして居たさうだね」
「母様の指揮さしずだろう、一々。私はこうして懇意にしているからは、君の性質は知ってるんだ。君は惚れたんだろう。一も二もなく妙ちゃんを見染みそめたんだ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おほせ御道理ごもつともでは御座りますれど先から好みし縁談えんだんならず此方よりして若旦那が見染みそめて無理にもらひに行き此管伴ばんたうの目の黒い中に如何なる事ありとも離縁りえんはされぬと受合うけあひしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)