御弟子おでし)” の例文
羅両峰らりやうほう鬼趣図きしゆづとか云ふのは、写真版になつたのを見た事があつた。両峯は冬心とうしん御弟子おでしだから、あの鬼趣図のプロトタイプも、こんな所にあるのかも知れない。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もうやがて二昔ふたむかしに近いまえのことでした。わたしは竹柏園ちくはくえん御弟子おでし一人ひとりに、ほんの数えられるばかりに、和歌をまなぶというよりは、『万葉集』『湖月抄』の御講義を聴講にいっておりました。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)