“覇府”の読み方と例文
読み方割合
はふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにも江戸表とは限らないが、人の噂に聞けば、関東の江戸表こそこれからの日本の覇府はふになるだろうという話だ。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鎌倉の都といひ得べきか否かに就きて、ある人、昔は國府を鄙の都といひし例もあれば鎌倉の如く江戸の如く覇府はふありし地は都といひてもよかるべし、といへり。
万葉集を読む (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
しかし、伊豆いずならば頼朝よりとも覇府はふにちかく、また北条氏ともふかい関係があった。そこに昔なつかしい鎌倉の歌が、大事に保存せられていたとしてもふしぎはない。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)