“内方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちかた87.5%
うちら12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは、まことに粗末な品でござりますれど、能登守様のお内方うちかたへ差上げ下さいまするよう、主人からの言いつけでござりまする」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
どうだかね、わし内方うちかたへ参ったはちいとのだし、雨に駈出かけだしても来さっしゃらねえもんだで、まだ帰らっしゃらねえでごぜえましょう。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分の居るのはこの半円のの三層目に当るのである。内方うちらからは左になる窓のむかうには庭のアカシヤが枝をのばして居る。木の先はだ一丈ばかりも上にそびえて居るのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わたしは独語する、——河、わたしの内方うちらにも河がある
(新字旧仮名) / 高祖保(著)