“うちかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内方48.3%
打方10.3%
打語10.3%
撃方10.3%
内室3.4%
夫人3.4%
射方3.4%
御家内3.4%
打克3.4%
打勝3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうだかね、わし内方うちかたへ参ったはちいとのだし、雨に駈出かけだしても来さっしゃらねえもんだで、まだ帰らっしゃらねえでごぜえましょう。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打方うちかたやめ。」の命令で、砲声はやんだ。聞えるものは、波の音と、それにまじる信天翁のしゃがれた声ばかり。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
重政がこの絵本にはその他なほ楽屋裏の新道しんみち編笠あみがさ深き若衆形わかしゅがたの楽屋入りを見せ、舞台のうしろに囃子方はやしかた腰かけて三味線きゐるかたわらに扮装せる役者の打語うちかたれるあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おい撃方うちかたやめろ!——俺等は誰のためにこんなことをしてるんだい!」
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
わしも、いまおもへば、そもじとおなほど年齡としごろ嫁入よめいって、そもじをまうけました。まんでへば、うぢゃ、あのパリス殿どのがそもじを内室うちかたにしたいといの。
乳母 では、なう、いそいでロレンスさま庵室あんじつまでかっしゃれ。あそこでおまへ内室うちかたになさるゝひとってぢゃ。
薄 夫人うちかたも、お待兼ねでございます。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
射方うちかたはじめ」の命令がいつかかるか。ねらいをつけた砲口は、敵のかげを追って、動いている。いまは、弓をぎゅーっとひきしぼったところだ。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
立直たてなほやうに相だんして見給みたまへと深切しんせつ言葉ことばに庄三郎大に喜び何から何迄なにまで段々だん/\御世話おせわかたじけなく是にすぎたる事はなし然れども我々われ/\かたまゐ養子やうしあるべき能々よく/\御聞糺おんきゝたゞしくださるゝやうひとへ御頼おたのみ申なりと云けるにぞしからば先方へ申きくべきあひだ御家内うちかたへも此段このだん能々よく/\御相談ごさうだん成るべし我等方は明日みやうにちしかいたしたる返事へんじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これ千年の深林をめつし、人力を以て自然に打克うちかたんが為めに、殊更に無人ぶじんさかひを撰んで作られたのである。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
うまかほはすところで、無論むろん少年せうねんにはあま畫題ぐわだいであるのを、自分じぶんこのきよよつ是非ぜひ志村しむら打勝うちかたうといふ意氣込いきごみだから一生懸命しやうけんめい學校がくかうからたくかへると一しつこもつて
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)