“うちか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打克48.1%
打枯14.8%
打懸11.1%
打掛7.4%
内歟3.7%
打勝3.7%
打擤3.7%
打澆3.7%
討掛3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前は言った、「危険を冒さないで打克うちかつ、それは名誉の伴なわない勝利だ。だからさ、冗談じゃない、それだけはよしたまえ」
「女子供の下駄は大抵たいてい同じやうなものだ、それが何うした。——尾羽をは打枯うちからして居るがこれでも武士の端くれだぞ。何んの爲に人の家へ入つた。先づそれを言へツ」
ば、苦桃にかもゝ岩角いはかどこし打懸うちかけ、ちん
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
緒方先生の急病村田蔵六の変態所で京都の方ではいよいよ五月十日(文久三年)が攘夷の期限だと云う。ソレで和蘭オランダの商船が下ノ関を通ると、下ノ関から鉄砲を打掛うちかけた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「正宗院」と署し、宛名を「伊沢磐安殿御うもじ殿」としてある。年次は不明であるが、歳暮の祝儀が言つてある。「うもじ」は内歟うちか。即柏軒の妻狩谷氏俊子しゆんこであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
またそれが一定の高さに堆積し、ガスの噴騰力ふんとうりょく打勝うちかつと、ガスは山腹に新火口を求め、そこに小さな寄生火山を噴起せしめる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
かく言ひて、貫一は忙々いそがはし鼻洟はな打擤うちかみつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、三斗の悪水おすい驀向まっこうから打澆うちかけられた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
やがて頭巾を取ると総髪そうはつ撫付なでつけで、額には斯う疵がある、色黒くせい高く、これからこれ一抔いっぱいひげが生えているたくましい顔色がんしょくは、紛れもない水司又市でございますから、親の敵とすぐ討掛うちかかろうと思ったが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)