“打勝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちかっ33.3%
うちか16.7%
うちかた16.7%
うちかち16.7%
うちかと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、ウトウトと夢見心地になって行くわしの心を、パッと打ちますものがあった。わしの復讐心が、きわどい所で、美女の誘惑に打勝うちかったのだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
またそれが一定の高さに堆積し、ガスの噴騰力ふんとうりょく打勝うちかつと、ガスは山腹に新火口を求め、そこに小さな寄生火山を噴起せしめる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
うまかほはすところで、無論むろん少年せうねんにはあま畫題ぐわだいであるのを、自分じぶんこのきよよつ是非ぜひ志村しむら打勝うちかたうといふ意氣込いきごみだから一生懸命しやうけんめい學校がくかうからたくかへると一しつこもつて
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
立去たちさりたり此長助は力量りきりやうすぐれし男故さいはひに打勝うちかちしとは雖も何共合點がてんの行かぬ者なりまさしく是も四人の者のたくなるべしと話合はなしあひながら長助は道々みち/\お常は清三郎とわける事おくまちう八と不義ふぎの事などおちもなくかたりければ又七は始めてお熊は忠八とわけありし事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
馬の顔をはすに見た処で、無論少年の手には余る画題であるのを、自分はこの一挙によって是非志村に打勝うちかとうという意気込だから一生懸命、学校から宅に帰ると一室にこもって書く
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)