“うちかっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
打勝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、ウトウトと夢見心地になって行くわしの心を、パッと打ちますものがあった。わしの復讐心が、きわどい所で、美女の誘惑に打勝うちかったのだ。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
岡田は、ヨロヨロと椅子から立上って逃げ出し相にしたが、やっとの思いでおのれ打勝うちかった。彼はグッタリと椅子にくずおれた。一瞬間にゲッソリとこけた土気色の頬。すすり泣きに似た烈しい呼吸。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)