打枯うちか)” の例文
酔「くどい、見れば立派なお侍、御直参ごじきさんいずれの御藩中ごはんちゅうかは知らないが尾羽おは打枯うちからした浪人とあなどり失礼至極、愈々いよ/\勘弁がならなければどうする」
「女子供の下駄は大抵たいてい同じやうなものだ、それが何うした。——尾羽をは打枯うちからして居るがこれでも武士の端くれだぞ。何んの爲に人の家へ入つた。先づそれを言へツ」
われを忘れたように両手を背後に組んで、円陣の外から、この尾羽おは打枯うちからした浪人の太刀さばきに見惚れている。敵味方を超越して、ほほうこれは珍しいつかい手だわいとでもいいたげなようす!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ここのところ、張飛も尾羽おは打枯うちからしたていたらくなので
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)