“えんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エンビ
語句割合
燕尾35.7%
猿臂28.6%
艶美17.9%
婉美3.6%
燕尾服3.6%
縁引3.6%
艶媚3.6%
艶眉3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金筋のはいった英国風の燕尾えんび服を着せて、もっと家柄の高い旧家同様の習慣しきたりに改めなければ自分の友達たちが来ても
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
毛の硬いもみあげが旋風つむじを描き、節級冠せっきゅうかん燕尾えんびがこの者の俊敏さをあだかも象徴しているようにみえる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——太郎は、すばやく猿臂えんびをのべて、浅黄の水干すいかん襟上えりがみをつかみながら、相手をそこへ引き倒した。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
太郎もまたその刹那せつな猿臂えんびをのばし、弟の襟上えりがみをつかみながら、必死になって引きずり上げる。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
実際にその咲いている花に対せば淡粧たんしょう美人のごとく、実にその艶美えんび感得かんとくせねばかない的のものである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
夫人の艶美えんびな微笑もみつのような言葉も、今はくうの空なることを知った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
婉美えんびというのはこういう女達を指すのではないかと思う。
淡紫裳 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
開港地の横浜が日の出の勢いなので、早くから移って来ていたが、野沢屋の主人あるじの囲い者で、栄華をきわめ贅沢ぜいたくをしつくしていた、お蝶さんという権妻ごんさいのひっかかりだったのだが、そんな縁引えんびきがありながら、盲目のこととて、新入門の弟子の体にさわって見たらば、あんまり小さいので、
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
黒髪高く乱れつつ、一本ひともとの杉のこずえに火をさばき、艶媚えんびにして嫋娜しなやかなる一個の鬼女きじょ、すっくと立つ——
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
艶眉えんびがそれをえんじて見せても宋江には通じないのだから、なお焦々いらいらするし、しまいには男を小馬鹿にしたくなってきた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)