“艶美”の読み方と例文
読み方割合
えんび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色鍋島の絢爛けんらん艶美えんび彫琢ちょうたくと若々しい光彩のみなぎった名品が、この老いほうけた久米一の指から生れて、他の若い細工人さいくにんの手からは作り得なかった。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後に残した華やかな客間を、心の中で唾棄だきした。夫人の艶美えんびな微笑もみつのような言葉も、今はくうの空なることを知った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
実際にその咲いている花に対せば淡粧たんしょう美人のごとく、実にその艶美えんび感得かんとくせねばかない的のものである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)