“為送”のいろいろな読み方と例文
旧字:爲送
読み方割合
しおくり50.0%
しおく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香以は店を継母に渡し、自分は隠居して店から為送しおくりを受けることとし、妾鶴にはいとまり、妻ふさとせがれ慶次郎とを連れて、浅草馬道の猿寺さるでら境内に移った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
猿寺の侘住わびずまいに遷った香以は、山城河岸の店から受ける為送しおくりの補足を売文の一途に求めた。河竹新七の紹介に由って、市村座の作者になり、番附に梅阿弥の名を列する。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
小夜子は別れて静岡の姉の家に身をよせたが、亨一は之に対して生活費を為送しおくる義務を負つて居た。毎月為替かはせにして郵送するのがすず子の為事の一つであつた。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
最初は月々まって為送しおくりをしていたところが、今年になってから手紙もよこさなけりゃ、金もよこさねえ。そこで女が先方へ掛け合ってくれろと云って己に頼んだのだ。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)