為送しおく)” の例文
旧字:爲送
小夜子は別れて静岡の姉の家に身をよせたが、亨一は之に対して生活費を為送しおくる義務を負つて居た。毎月為替かはせにして郵送するのがすず子の為事の一つであつた。
計画 (新字旧仮名) / 平出修(著)
最初は月々まって為送しおくりをしていたところが、今年になってから手紙もよこさなけりゃ、金もよこさねえ。そこで女が先方へ掛け合ってくれろと云って己に頼んだのだ。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)