“上方唄”の読み方と例文
読み方割合
かみがたうた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大川端おおかわばたの方でよく上方唄かみがたうたなぞを聞かせてくれた老妓ろうぎが彼の側へ来た。この人は自分より年若な夫の落語家と連立って来て、一緒に挨拶した。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小田原藩士ばかりでなく、京都へ勤務に上った藩では、どこにもそんな若侍がたくさんあって、上方唄かみがたうたの唄える侍というと、眉をひそめられたものだそうだ。
台広だいびろこまの、上方唄かみがたうたの三味線の音がゆるく響くと、涙がくゆってくるのであった。
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)