“上方訛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみがたなまり54.5%
かみがたなま45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書画、古着、手道具、骨董こっとう、武具、紙屑かみくずに至るまで、それぞれを専門とする上方訛かみがたなまりの商人の声が、屋敷町の裏をうるさく訪れて廻っている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九郎助は灯から顔をそむけるように、ただおろおろと弁解するのです。見る影もない中老人で、半面に青痣あおあざのある、言葉の上方訛かみがたなまりも妙に物柔らかに聞えます。
「せやさかい」というのが口ぐせであり、江戸弁は荒っぽいから、しょうばいには上方訛かみがたなまりに限る、というのがその主張であった。
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
主八の宗助は五十六七の粗野そやな男で、生れながら町人ではないらしく、手足の荒れ、肩幅の廣さ、どこから見ても勞働者あがりで、言葉にはひどい上方訛かみがたなまりがあります。