上方うへ)” の例文
これらの位みな上方うへを視る、かれらまたその力を強く下方したに及ぼすがゆゑに、みな神のかたに引かれしかしてみな引く 一二七—一二九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浅内或は長沼輩、党の内部の敵でさへ、眉をひそめて煙を吐き、わしの修養を嗤ふだらう。わしはまなこを外らさうか。下方したへか。それは伏罪だ。側方よこへか。罪を覆ふと看やう。上方うへへか。自ら欺く相だ。
疑獄元兇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
諸〻の鏡上方うへにあり、汝等これを寶座ツローニといふ、審判さばきの神そこより我等を照らすがゆゑに我等皆これらの言葉をまこととす。 六一—六三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
エテオクレとその兄弟との荼毘だびの炎の如く上方うへわかれたる火につゝまれてこなたに來るは誰なりやといはんとおもひたりしなり —五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
第七の輪これに續いて上方うへにあり、今やいたくひろがりたれば、ユーノの使者つかひ完全まつたしともこれをるゝに足らざるなるべし 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝の足善き願ひに勝たるゝがゆゑに疲勞つかれをしらざるのみならず上方うへに運ばるゝをよろこぶにいたらむ。 一二四—一二六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのひとりは我等より少しく上方うへにとゞまり、ひとりは對面むかひの岸にくだり、かくして民をその間にはさめり 三一—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼は少しく上方うへにあたりて山のこなたをことごとくめぐれる一の高臺パルツオを指示しつゝかくいへり 四六—四八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)