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先日
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こなひだ
ふりがな文庫
“
先日
(
こなひだ
)” の例文
先日
(
こなひだ
)
も前大統領タフト氏が田舎に旅行して、途中で道連れになつた
農夫
(
ひやくしやう
)
を相手に、近頃農産物の値段が
箆棒
(
べらぼう
)
に高くなつた事を話して
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「私は歳を取らぬ
間
(
うち
)
に身に藝をつけて置かうと思ひますから、半日だけ學校へやつて下さい。」と、
先日
(
こなひだ
)
おつゆは熱心に云つた。
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
「
先日
(
こなひだ
)
、
妾
(
わたし
)
は夢を見ましたがね、
郷里
(
くに
)
で親類中の者が集つて何かして居るところを見ましたがね、何をして居るのやら薩張り解らなかつたのでしたがね……」
一家
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「君に一つ聞いて貰ひたい事があるんだ、
先日
(
こなひだ
)
から吾輩広告の新案について思ひついた事があるもんだからね。ま、そこに掛け給へ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
だから、旅行のことは私とお前との間ぎりで
祕密
(
ないしよ
)
にしといてお呉れな。
先日
(
こなひだ
)
先方の男に會つてよくよく話をして見ると、物分りのいゝそれは
柔
(
やさ
)
しい男なのだよ。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
▼ もっと見る
「如何もせんけど……
先日
(
こなひだ
)
本村
(
ほんむら
)
のお春さんが豐後の別府に行つてからそんなに手紙を寄越したから……」
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
上田敏博士の
追悼会
(
ついたうゑ
)
が
先日
(
こなひだ
)
知恩院の本堂で営まれた時、九十余りの骸骨のやうな山下管長が緋の
袈裟
(
けさ
)
を
被
(
かぶ
)
つて、叮嚀にお念仏を唱へた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
猫を追ひ出すやうにこの
睡眠
(
ねむり
)
の邪魔物を遠ざける譯には行かない。……で、彼れはランプを點けて、そつと自分の寢床を、
先日
(
こなひだ
)
まで良吉のゐた次の室へ持つて行つた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
それから二月ばかりして、新右衛門はまた
某
(
なにがし
)
の
邸
(
やしき
)
へ来た。そして座敷に飾りつけてあつた
先日
(
こなひだ
)
の屏風を不思議さうに
擬
(
じつ
)
と見てゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
始業時間までには餘程の暇があつたので、所在なさに、
先日
(
こなひだ
)
兄に隨いて上つた山の方へ足を向けた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
先日
(
こなひだ
)
米国のある地方で政治的の集まりがあつた。その席上で
談話
(
はなし
)
の
緒
(
いとぐち
)
が、今の名高い政治家の宗教的所属といふ事に落ちて来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
、私が例のやうに濱邊の散歩をしてゐると、彼は、水桶をになつて汐水をくんでゐた。波打際で汐水をくむのは、呼吸があるので、馴れないものには六ヶしかつた。
吉日
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
京都の富岡鉄斎氏のところへ、
先日
(
こなひだ
)
宮内省の属官
某
(
なにがし
)
といふ男がひよつくり訪ねて来た。属官は山鳩のやうにぐつと胸を反らして座敷に通つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そんな不量見な女はどうならうと私も構はないと
先日
(
こなひだ
)
きつぱり言ひ切つて來たのだけれど、折角
丹精
(
たんせい
)
して育てたものが、今一時といふ間際になつて、こんな不面目なことになつちや
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
先日
(
こなひだ
)
東京の銀行集会所へ全国の
重立
(
おもだ
)
つた銀行家が集まつて、地震学で名高い大森博士を
招待
(
せうだい
)
して、講演を頼んだ事があつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
お國へ行つてゐた時に、良吉は默つてるけど、傍にゐると
手頼
(
たよ
)
りになると云つてゐましたよ。そして、
身體
(
からだ
)
とかけ替へで子供のために働くのだと、お母さんは云つてゐなすつた。
母と子
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
先日
(
こなひだ
)
職をやめて
書肆
(
ほんや
)
を開業したさうだが、図書館に居る
間
(
うち
)
は、朝から晩まで、この書物の消毒にひどく頭を使つたものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そんな頑丈な身體をしてるし、辛抱強いのに、机の前で
萎
(
いぢ
)
けてるのは詰まらないぢやないか。
先日
(
こなひだ
)
山から見た島を借りて桃を栽ゑても、後ろの
禿山
(
はげやま
)
を
拓
(
ひら
)
いても何か出來さうぢやないか。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
B小説家の新作小説は、
先日
(
こなひだ
)
月賦払ひで
漸
(
やつ
)
と買取つたモウパツサン全集の焼直しに過ぎないとかいふ事を、
極
(
ごく
)
内々
(
ない/\
)
で
吹聴
(
ふいちやう
)
するのを道楽にしてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
馬越の
身體
(
からだ
)
を細かに診察した後で内海は眞面目に忠告した。
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
先日
(
こなひだ
)
中央公会堂で開いた
黎明
(
れいめい
)
会の講演会に聴きに往つた人は、いつも黒木綿の紋附羽織に小倉の
袴
(
はかま
)
ときまつた福田徳三博士が、皺くちやではあつたが
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
さういふ訪問
客
(
かく
)
のなかに一人坊主があつた。つい
先日
(
こなひだ
)
の事その坊主はひよつくり犬養氏の
邸
(
やしき
)
を訪ねて来た。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
硯と阿波侯についての話しを書いたが、姫路藩にも硯について逸話が一つある。藩の家老職に
河合寸翁
(
かはひすんをう
)
といふ男があつて、頼山陽と硯とが大好きなので聞えてゐた。
古松研
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先日
(
こなひだ
)
の事、都路華香氏を訪ねて、
例
(
いつも
)
のやうにそろそろ拝み倒しにかゝつたが、
旋毛
(
つむじ
)
曲りの華香氏を動かすには何でも
画家
(
ゑかき
)
仲間の
悪口
(
わるくち
)
を言はねばならぬと思つたらしかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“先日”で始まる語句
先日中
先日来