“本村”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんむら55.6%
ホンムラ33.3%
もとむら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏になるとその辺で、撃剣の稽古を済ました青年たちが、歌を唄ったり、湯の中で騒ぎまわったりする声が、毎晩のように田圃越たんぼごしの本村ほんむらまで聞こえた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大和の内も、都に遠い廣瀬・葛城カツラギあたりには、人居などは、ほんの忘れ殘りのやうに、山陰などにあるだけで、あとは曠野。それに——、本村ホンムラを遠く離れた、時はづれの、人棲まぬ田居タヰばかりである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
羸弱ひよわくてあんな病氣に取り憑かれて死なれて見ると、派立(本村もとむらの分村)の目病み婆見たいに八十の身空で、世話になる孫子にも嫁にも皆死なれて、村役場から米だの錢だのを貰つて
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)