“突拍子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっぴょうし90.9%
とつぺし4.5%
とつぴやうし4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それや僕もそう思うなあ。僕だってふかになりたい、と思ったことがあるもんなあ」と、波田は初めて、その突拍子とっぴょうしもない口をきった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
いそがしきシネマトグラフの中なれば、誰とわかねど突拍子とつぺしもなく現はれて気狂きちがひのごと
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
光沢に乏しい皮膚の色や、細つこい首筋を見ても、何か遺伝の毒がありさうに思へたり、突拍子とつぴやうしもなく笑ひ出す調子も怪しかつた。——圭子はさう思ふと、一時に厭気が差して来た。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)