“人気勢”のいろいろな読み方と例文
旧字:人氣勢
読み方割合
ひとけはい90.9%
ひとげはい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時計の音が一分ずつ柱を刻んで、うしお退くように鉄瓶のひびき、心着けば人気勢ひとけはいがしないのである。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
障子の外には人気勢ひとけはいして、くすくす笑い、三太夫は大粒の涙ほろほろ、刀をからりと投棄てて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
横ざまに、ステッキで、たたき払った。が、人気勢ひとげはいのする破障子やれしょうじを、及腰およびごし差覗さしのぞくと、目よりも先に鼻をった、このふきぬけの戸障子にも似ず、したたかな酒の香である。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)