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気勢
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きせい
ふりがな文庫
“
気勢
(
きせい
)” の例文
旧字:
氣勢
いんいんたる貝の音や
鉦鼓
(
しょうこ
)
が城外の諸方面に聞える。総攻撃開始の
気勢
(
きせい
)
である。けれど織田勢はまだ城壁の下に兵影は見えなかった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山はどころどころに白い雲を靡かせて
此方
(
こちら
)
から向うへと連りわたつてゐた。ふとかれはその
後
(
うしろ
)
に軽い足音を感じた。サラサラと半ば解けたやうな帯の
気勢
(
きせい
)
を感じた。
浴室
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
かれら四人は、ふんぜんと
群
(
む
)
れをはなれて
甲板
(
かんぱん
)
の片すみに立ち、
反抗
(
はんこう
)
の
気勢
(
きせい
)
を示そうとした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「そうだ」と、わたしの親方は
乱暴
(
らんぼう
)
な
相手
(
あいて
)
の
気勢
(
きせい
)
にはちっともひるまないで答えた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
あけようと、あせっても、なにしろ前にくまをひかえて、片手をうしろにまわしての
仕事
(
しごと
)
だから
困
(
こま
)
った。くまはいよいよ
牙
(
きば
)
をむきだし、いまにもとびかかろうという
気勢
(
きせい
)
を見せている。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
▼ もっと見る
杜の頸を巻いている彼女の腕がいきなりグッと締るかと思うと、最前から彼の耳朶に押しあてられていた熱い唇が横に移動して彼の頬の方から、はては彼の唇の方へ廻ってくる
気勢
(
きせい
)
を示した。
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
扉は外からしめられて、
把手
(
ハンドル
)
の手のぐるりと廻る
気勢
(
きせい
)
がしたが、廊下を伝つて階段の方へと下りて行く跫声が暫しの間きこえて、そしてあとはしんとなつた。Bはまた溜息をついた。
時子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
ところが、
徳川家
(
とくがわけ
)
の者たちは、それを聞くと、むしろ
僥倖
(
ぎょうこう
)
のように
気勢
(
きせい
)
をあげて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“気勢”で始まる語句
気勢込