“簔虫”の読み方と例文
読み方割合
みのむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二階の縁側のガラス戸のすぐ前に大きなかえでが空いっぱいに枝を広げている。その枝にたくさんな簔虫みのむしがぶら下がっている。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
稲荷を祠る時の巻物をくわえた石の狐を売る店があったり、簔虫みのむしの巣でつくった銭入れを売る店があったり、赤い硝子の軒灯に家号を入れた料理仕出屋があったり、間口の広い油屋があったり
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
私はそれがやがて若葉になる時の事を考えているうちに、それまでにこの簔虫みのむしを駆除しておく必要を感じて来た。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)