“あきさめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
秋雨96.6%
秋霖3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にち、セエヌ河の秋雨あきさめを観がてら翁をはうと思つて降る中を雨染あまじみのする気持の悪い靴を穿いてサン・クルウへ出掛けたが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
清ちやんは、或る秋雨あきさめの降る夕方、一人の男につれられてこの新龜へ來た。彼女は泣きらした目を伏せて、臺所の板の間にぢつと坐つてゐた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
その間に月が変って十月になり、長い間降りつづいた秋霖あきさめれると、古都の風物は日に日に色を増して美しくびてゆくのがさやかに眼に見えた。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)