“いちじゆく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無花果89.5%
無花果樹5.3%
市宿5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天に近い山の上には氷のやうに澄んだ日の光の中に岩むらのそびえてゐるだけである。しかし深い谷の底には柘榴ざくろ無花果いちじゆくも匂つてゐたであらう。
西方の人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その破壞してかたばかりになりたる裡に、大なる無花果樹いちじゆくあり。蔦蘿つたかづらは隙なきまでに、これにまつはれたり。われは此樹にぢ上りて、環飾編みつゝ、流行の小歌うたひたり。
(相待上新しき地層の石にして、石灰分ある温泉の鹽類の凝りて生ずる所なり。)無花果樹いちじゆくはそのめぐりに枝さしかはし、野生の葡萄は柱頭迄ぢ上り、石質の罅隙かげきを生じたる處には
一五 西佐貫東市宿いちじゆく草牛さうぐ南湊は山の入口
鹿野山 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)