“名島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なじま66.7%
なしま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「地震後わたし初めてよ。まあ磯があんなに出てしまったわ。名島なじまのところまでつづいていそうね。」
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
隆景は筑前の名島なじまに住んでいて、世に名島殿と呼ばれて尊敬されていたが、彼は慶長二年に世を去って、養子の金吾きんご中納言秀秋の代になると、間もなく慶長五年の関ヶ原の戦いが始まって
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御勢おんぜいの利は、一刻もはやく、同所の北寄りに散在する高地、名島なしま、松ヶ崎、陣ノ腰などを占めて、敵にさきんずることにあるかと存ぜられる
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
報によれば、予定していた名島なしまから松ヶ崎の重要な高地には、意外にも、はや敵が陣場じんばを占めている模様であるという。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)