“陣場”の読み方と例文
読み方割合
じんば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
報によれば、予定していた名島なしまから松ヶ崎の重要な高地には、意外にも、はや敵が陣場じんばを占めている模様であるという。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日を戦の祝いと称して弓箭きゅうせんもてあそぶのは、何か雛祭と調和せぬようであるにもかかわらず、太平洋に面した陸中の釜石に陣場じんば遊びがあり、その南隣の気仙けせんでは
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
台紙の裏に本人自筆のペン字でこう云う事項を記載した手札型の写真が、幸子の女学校時代の同窓である陣場じんば夫人から郵送されて来たのは三月の下旬頃のことであった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)