“気仙”の読み方と例文
旧字:氣仙
読み方割合
けせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが気仙けせんの尾崎や唐桑からくわ、あるいは秋田の椿の浦のように、付近に比べて特に温暖な土地だけに、限られているのは言うまでもない。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
佐沼は仙台よりはまだずっと奥で、今の青森線の新田にった駅或はせみね駅あたりから東へ入ったところであり、海岸へ出て気仙けせんの方へ行く路にあたる。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其頃私の姉の家では下宿屋をして居たが、其家そこに泊つて居た髭……違ふ、違ふ、アノ髭なら気仙けせん郡から来た大工だと云つて、二ヶつきも遊んでから喰逃して北海道へ来た筈だ。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)