“唐桑”の読み方と例文
読み方割合
からくわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが気仙けせんの尾崎や唐桑からくわ、あるいは秋田の椿の浦のように、付近に比べて特に温暖な土地だけに、限られているのは言うまでもない。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼はシキとかいう白い絹へ秋田蕗あきたぶきを一面に大きくったふすまの模様だの、唐桑からくわらしくてらてらした黄色い手焙てあぶりだのをながめて、このしとやかで能弁な、人をそらす事を知らないと云った風の母と話をした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本吉もとよし郡の大島でも、また唐桑からくわの半島でも、ちゃんと石臼があるのに、手杵で豆の粉などをはたいている。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)