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気仙
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けせん
ふりがな文庫
“
気仙
(
けせん
)” の例文
旧字:
氣仙
それが
気仙
(
けせん
)
の尾崎や
唐桑
(
からくわ
)
、あるいは秋田の椿の浦のように、付近に比べて特に温暖な土地だけに、限られているのは言うまでもない。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
佐沼は仙台よりはまだずっと奥で、今の青森線の
新田
(
にった
)
駅或はせみね駅あたりから東へ入ったところであり、海岸へ出て
気仙
(
けせん
)
の方へ行く路にあたる。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其頃私の姉の家では下宿屋をして居たが、
其家
(
そこ
)
に泊つて居た髭……違ふ、違ふ、アノ髭なら
気仙
(
けせん
)
郡から来た大工だと云つて、二ヶ
月
(
つき
)
も遊んでから喰逃して北海道へ来た筈だ。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それは陸前の
登米
(
とめ
)
、
本吉
(
もとよし
)
、
気仙
(
けせん
)
の諸郡から、陸中の
東磐井
(
ひがしいわい
)
、江刺(以上旧仙台領)
東奥異聞
(新字新仮名)
/
佐々木喜善
(著)
苗打小野郎
(
なえうちこやろう
)
などと名づけて十一二歳の少年までが、それぞれの一役を課せられた。苗打ちはカンナイドの役と、
気仙
(
けせん
)
郡などでは
謂
(
い
)
っている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
気仙
(
けせん
)
地方にもオミサキツリという語がある。社寺に参って供えた
散米
(
さんまい
)
を、烏がついばむことをそういうのだそうである。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この日を戦の祝いと称して
弓箭
(
きゅうせん
)
を
弄
(
もてあそ
)
ぶのは、何か雛祭と調和せぬようであるにもかかわらず、太平洋に面した陸中の釜石に
陣場
(
じんば
)
遊びがあり、その南隣の
気仙
(
けせん
)
では
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
海尊仙人が住んでいたという口碑あり、また陸前
気仙
(
けせん
)
郡の
唐丹
(
とうに
)
の観音堂の下にも、昔常陸坊が
松前
(
まつまえ
)
から帰りがけにこの地を通って、これは亀井の墓だと別当山伏の
成就院
(
じょうじゅいん
)
に
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ハラスマイ 奥州の
気仙
(
けせん
)
地方で塩辛または「ひしお」のことだという。語原は不明。
食料名彙
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
奥州では南部の
沼宮内
(
ぬまくない
)
、陸前の
気仙
(
けせん
)
郡、羽後の
飽海
(
あくみ
)
郡などの数カ所だけであって、その他は陸中の
上閉伊
(
かみへい
)
・
江刺
(
えさし
)
の二郡、羽前の
米沢
(
よねざわ
)
、南秋田の半島、および信州の
下水内
(
しもみのち
)
郡において
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
宮城県北部の
登米
(
とよま
)
郡その他、岩手県の
気仙
(
けせん
)
郡などもともに、センバコキと謂えば一般に櫛の歯式稲扱器、すなわち南隣の
阿武隈
(
あぶくま
)
流域などで、前からカラハシと呼んでいたものを指したらしい。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
“気仙”で始まる語句
気仙沼