“松前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつまえ85.7%
まつまへ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福山すなわち松前まつまえ往時むかしいし城下に暫時ざんじ碇泊ていはくしけるに、北海道にはめずらしくもさすがは旧城下だけありて白壁しらかべづくりの家などに入る。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
然れども太平の酔客は、霜天そうてん晨鐘しんしょうに目をさますを欲せず。いて寛政五年露船松前まつまえに来り、我が漂民を護送して通商を請う。幕府これをしりぞく。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
松前まつまへで生れましただよ。——江戸へ來て二年になりますだ。給金は貰はねえが、時々お小遣は貰ひました。——師匠さんは、良い人だつたよ、誰にでも親切で——」
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)