主取しゅど)” の例文
茂左衛門は二度の主取しゅどりを嫌って津山のざいに引っ込んでしまい、その後は代々農業をつづけて今日こんにちに至ったのだそうである。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「なんの、殿様、これがもし男の子でしたら、伝手つてを求めてまた主取しゅどりをさせるという先の望みもございましょうが、女ではねえ……それに——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たとい一合二合の切米きりまいでなりとも、主取しゅどりさえできたら、きっと願いを出して、表向きそなたを引取るようにするから、それまでのところは、寂しかろうが
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)