“テーゼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
主張33.3%
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕の心の中には常にテーゼアンチテーゼとがある。一つの聲がさうだと云ふともう一つの聲がさうぢやあるまいと云ふ。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
僕の心の中では純粹に他人離れのした生活に於いても猶、テーゼアンチテーゼとが相對して可なり才走つた會話を交換してゐる。君はまるで人聲がしない筈の處に話し聲がすると思つたかも知れない。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
現に彼女は、彼の身勝手な主張テーゼのおかげで、二人分の労苦を背負って喘いでいるのである。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さうしてこの「ジユンテーゼ」の中にあつて「テーゼ」も「アンテイテーゼ」も共に破壞され、高められ、保存(Aufheben)されることである。故にそれは單に認識の法則なるに止らずして又本質發展の法則である。
三太郎の日記 第三 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)