“アルジ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あるじ
語句割合
40.0%
主人30.0%
饗応30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二盞を呑み尽せば王侯貴族の宮殿にアルジとなつて、錦の寝椅子に恍惚としてゐるものを、あの声を耳にするがいなや、真さかさまに元の馬小屋に戻つてしまふと、憤つて
幽霊の出る宮殿 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
世間の氏上家ウヂノカミケ主人アルジは、大方もう、石城シキなどキヅマハして、大門小門を繋ぐと謂つた要害と、装飾とに、興味を失ひかけて居るのに、何とした自分だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神々は、村の田の植わりきつて、村全体としてのさなぶりの饗応アルジを供へられた夜に帰るものと考へられたらしく、稍日長く逗留する事が、秋の刈り上げまで居るものゝ様に思はれて行つたらしい。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)