“楽屋口”の読み方と例文
読み方割合
がくやぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熨斗幕のしまくのかげを立ち去ったかと思われた男は、あれからまだ、小屋のなかをしきりと探り歩いていたものらしく、こんどは楽屋口がくやぐちむしろを払って
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう見えたってはばかりながら役者だ。伊井いい一座の新俳優だ。明後日あさってからまた新富町しんとみちょうよ。出揃でそろったら見に来給え。いいかい。楽屋口がくやぐちへ廻って、玉水たまみずを呼んでくれっていいたまえ。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
出揃でそろつたら見に来給きたまへ。いゝかい。楽屋口がくやぐち𢌞まはつて、玉水たまみづを呼んでくれつてひたまへ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)