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云
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いい
ふりがな文庫
“
云
(
いい
)” の例文
然
(
さ
)
ればと
云
(
いい
)
て
之
(
これ
)
を幕府の方に渡せば、殺さぬまでもマア
嫌疑
(
けんぎ
)
の筋があるとか取調べる
廉
(
かど
)
があるとか
云
(
いっ
)
て
取敢
(
とりあ
)
えず牢には入れるだろう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
孫の隼人を初め江原も
縡
(
こと
)
の不思議に驚いて、この上は唯
一図
(
いちず
)
に嘘だとか馬鹿馬鹿しいとか
云
(
いい
)
消して了う訳には往かぬ。
お住の霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鹿野武左衛門
(
しかのぶざえもん
)
の『
鹿
(
しか
)
の
巻筆
(
まきふで
)
』(巻三、第三話)に、
堺町
(
さかいちょう
)
の芝居で馬の脚になった男が
贔屓
(
ひいき
)
の歓呼に答えて「いゝん/\と
云
(
いい
)
ながらぶたいうちをはねまわつた」
駒のいななき
(新字新仮名)
/
橋本進吉
(著)
師
説
(
せつ
)
云、景気の句世間容易にする、
以
(
もって
)
の
外
(
ほか
)
の事也。大事の物也。連歌に景曲と
云
(
いい
)
、いにしへの宗匠深くつつしみ一代一両句には
過
(
すぎ
)
ず。景気の句初心まねよき故深くいましめり。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
男女
(
なんにょ
)
の間変らじと
一言
(
ひとこと
)
交
(
かわ
)
せば一生変るまじきは
素
(
もと
)
よりなるを、
小賢
(
こさか
)
しき
祈誓三昧
(
きしょうさんまい
)
、誠少き
命毛
(
いのちげ
)
に
情
(
なさけ
)
は薄き墨含ませて、文句を飾り色めかす腹の
中
(
うち
)
慨
(
なげ
)
かわしと昔の人の
云
(
いい
)
たるが
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「刎付けられなかったんじゃないか。すぐに
云
(
いい
)
なり次第になったんだろう。」
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それを貞之進は誠にしていつまでも
此家
(
ここ
)
に居たく、勘定と
云
(
いい
)
たいのが云えずにむずついて居る間に時刻が移り、月高く屋の棟に隠れて、鳴る鐘は浅草の十一時、風に
欵乃
(
ふなうた
)
の声も伝わらない
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
と
云
(
いい
)
ながら、ダク/\血の流れる足を
引摺
(
ひきず
)
って、
上総戸
(
かずさど
)
のもとにいざり寄り
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでも助かる道があるとお
云
(
いい
)
なら、それは嬉しく思ってそうしましょう。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「それはそれは、遅くなって
御免
(
ごめん
)
なさい、何しろこんな所へ居なすっちゃ、
身体
(
からだ
)
に
悪
(
わ
)
るいから私が
背負
(
しょ
)
って行って
家
(
うち
)
へ帰りましょう」と
云
(
いい
)
ながら、手に持っていた、
薬瓶
(
くすりびん
)
をその岩の上に置いて
テレパシー
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
そもそも民選議院建設の時節は、国体の変じて君主専権より君民分権に
遷
(
うつ
)
るの時なり。この時や、人民は権利を得ることなれば、あるいは不承知あるまじきか、それすらいまだ
屹度
(
きっと
)
とは
云
(
いい
)
がたし。
民選議院の時未だ到らざるの論
(新字新仮名)
/
神田孝平
(著)
と
云
(
いい
)
さして怪老人はじっと愛之助の目を覗きこむようにしながら
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「あんた様は婆あさんがええとお
云
(
いい
)
なされたがな。」
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
船に
乗組
(
のりくん
)
で居る人は皆若い人で、もう
是
(
こ
)
れが日本の
訣別
(
おわかれ
)
であるから浦賀に上陸して酒を飲もうではないかと
云
(
いい
)
出
(
だ
)
した者がある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
吾
(
わ
)
が妻に対することでは有り、にやくやに
云
(
いい
)
紛
(
まぎ
)
らして、
拖泥
(
たでい
)
滞水の挨拶を以て其場を済ませて置くというようなことも仕無かったろうから、次第次第に夫婦の間は険悪になっていったであろう。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
歓楽なぞとお
云
(
いい
)
でない。この胸の中一ぱいに8870
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
何
(
いず
)
れも皆驚いて、神奈川の組頭が捕まえられたと云うは何事だと
云
(
いい
)
て、その翌日になって
聞
(
きい
)
た所が、今の手紙の一件で
斯
(
こ
)
う/\云う
嫌疑
(
けんぎ
)
だそうだと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
闇のエレボスが父親で、
夜
(
よる
)
が母親だとお
云
(
いい
)
。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
云
漢検準1級
部首:⼆
4画
“云”を含む語句
云々
云付
云懸
云張
云掛
云云
云訳
云附
云出
云合
云爾
仰云
云為
云事
斯々云々
云置
云紛
云放
云兼
云立
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