“いわゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所謂90.5%
石湯4.8%
4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実際磯吉は所謂いわゆる「解らん男」で、大庭の女連おんなれんは何となく薄気味うすきび悪く思っていた。だからお徳までが磯にははばかる風がある。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
斉明天皇が(斉明天皇七年正月)新羅しらぎを討ちたまわんとして、九州に行幸せられた途中、暫時伊豫の熟田津にぎたづに御滞在になった(熟田津石湯いわゆの行宮)。其時お伴をした額田王の詠んだ歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
琵琶びわ橋ニ上ルヤたちまちニシテ光彩ノ雲外ニひらめクヲ見ル。いわゆル名古屋城ノ金鴟尾きんしびナリ。城下ヲ過ギテ鷲津毅堂ヲ訪フ。よろこビ迎ヘテ酒ヲ置ク。平野泥江森春濤先ニアリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)