“巡邏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんら93.5%
じゆんら6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陣中を巡邏じゅんらする警板の響きがする。……周瑜はとみればなお前後不覚のていたらくだ。残燈の光淡く、浅ましい寝すがたに明滅している。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
断然の兵士の巡廻じゅんかいを廃し、改めて巡邏じゅんらうものを組織し、後にこれを巡査と改名して東京市中に平和穏当の取締法が出来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
其頃既に庄内藩には府下非常をいましめのため常に市中を巡邏じゆんらあり、且つ南北の町奉行にも這回このたびの暴挙を鎮撫なさんと自ら夥兵くみこを従へつつあまねく市街を立廻りて適宜の処置に及ばんとするに
それがしきりに市中を巡邏じゆんらする。尚ほ手先を使つて、彼等盜賊のあとを附けさせると、それが今のしば薩摩さつまぱらの薩州屋敷にはいるといふのでこの賊黨はとう/\薩藩さつぱんちうあふものだといふことが分つた。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)