“じゅんら”の漢字の書き方と例文
語句割合
巡邏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
従来羽織袴はおりはかまに刀を帯びて席上にすわっていたものに筒袖つつそでだん袋を着せ舶来の銃を携えさせて江戸城の内外を巡邏じゅんらせしめるようになったというだけでも
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼方かなたの橋のたもと此方こなたの長屋の裏で、彰義隊の落武者が、薩長の巡邏じゅんら兵に見付けられ、縛られ、斬られる有様を、吐気を催すような嫌悪と、病的な熱情とで
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
仲裁に出るものがあろうとも思われない、夜番や巡邏じゅんらが通りかかっても、見て見ぬふりして通り過ぎるだろう。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)