“巡邏兵”の読み方と例文
読み方割合
じゅんらへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城内の樺山資紀すけのり中佐は直ちに断然としてしりぞけた。二十日には別府晋介の大隊が川尻に到着して、其夜、鎮台の巡邏兵じゅんらへい四五十人と衝突した。これが両軍開戦の最初である。
田原坂合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
今朝八時、太鼓の音と共に巡邏兵じゅんらへい風の土民の一隊が、左手の森から現れた。と、ヴァエア山に続く右手の森からも少数の兵が出て来た。彼等は一緒になって、うちへ、はいって来た。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
猟人らの言うように彼は取り巻いた。その出口を見張るために警官の一人を他の道から急いでつかわした。造兵廠ぞうへいしょう屯所とんしょにもどる一隊の巡邏兵じゅんらへいが通ったので、それを頼んで引きつれた。