“へめぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経巡33.3%
経歴20.5%
遍歴15.4%
経廻12.8%
巡廻2.6%
歴環2.6%
経囘2.6%
経回2.6%
經廻2.6%
經𢌞2.6%
(他:1)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は善根ぜんこんの深い人で、四国、西国の霊場を経巡へめぐ遍路へんろの人達のために構えの一棟を開放し善根の宿に当てていた。
抱茗荷の説 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)
母の話で聞くと、順礼という者は行方知れずになった親兄弟や何かを尋ねて、国々を経巡へめぐって歩くものだと云う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
が、地方としては、これまで経歴へめぐったそこかしこより、観光に価値あたいする名所がおびただしい、と聞いて、中二日ばかりの休暇やすみを、紫玉はこの土地に居残った。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私はまだこれから、いろいろの朝と夜とで満ちた命の間に、日の光りさえ及ばぬ遠国のはてまでも経歴へめぐって、とうとい秘密が草木の若芽にも輝く御山を求めに行かねばなりませぬ。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
小「はい、九州辺を遍歴へめぐって余程長旅を致し、久々にて御府内へ立帰った身の上でございます」
「君は何処を遍歴へめぐって此処ここへ来た?」と朝田が座に着くや着かぬに聞く、
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「いや真実ほんとうに。」と、その男も笑い出した。そして一順人々の手を経廻へめぐって来た時計を、そっと懐へしまいこんだ。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わしたびからたびをふら/\と経廻へめぐるものぢやが、』と坊様ばうさまふんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
数番の舞踏済みて、ひたひに加ふる白手巾ハンケチ、胸のあたりにひらめく扇、出でゝラムネを飲むあれば、彼方此方と巡廻へめぐりて、次の番組の相手を求むあり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
繰返し繰返し肚裡はらのうち歴環へめぐって居る、もちろん歴環る間にも一々窮理する所があるので、隣の男が投与えた烟草を棄てゝ、我烟草を取ったことを思出して見ると、彼れに冷かで我れに温かであったように考えられ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
段々と奥州路を経囘へめぐりて下街道しもかいどうへ出て参り此の栗橋にてわずらい付き、宿屋の亭主のなさけを受けて今の始末
と続けて、今度は矢庭にその唇に接吻を求めた。「おゝ、この唇の艶やかさは、翼ある馬に跨がつて万里の海底を経回へめぐらうとも得難き一片の貝殻である。」
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
如何いかわたくしたびからたびへと經廻へめぐつてるにしてもその風聞ふうぶんみゝたつせぬことはあるまい
昨日きのふまでは經廻へめぐ旅路たびいくときたのしきときかたらふひととては一人ひとりもなく
われは大統領ドオジエたち輪奐りんくわんの美をたづねて、その華麗を極めたるむなしき殿堂を經𢌞へめぐり、おそろしきいき地獄の圖ある鞠問所きくもんじよを觀き。
何がなおもしろい職を得たいものと、まず東京じゅうを足にかして遍巡へめぐり歩いた。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)