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遍歴
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へめぐ
ふりがな文庫
“
遍歴
(
へめぐ
)” の例文
ましてこれから、知らねえ土地を
遍歴
(
へめぐ
)
って、上州の国定忠次で御座いと云って歩くには、
駈引
(
かけひき
)
万端
(
ばんたん
)
の軍師がついていねえ事には、どうにもならねえのだ。
入れ札
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
小「はい、九州辺を
遍歴
(
へめぐ
)
って余程長旅を致し、久々にて御府内へ立帰った身の上でございます」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遍歴
(
へめぐ
)
ったと言う若い浪人者だ。尤も、そう言ったところで、親の
讐
(
かたき
)
を討つわけでも、俺の綱渡りが見度いわけでも無い。手っ取り早く言えば姐御に逢って、話し度いことがあるんだとさ
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
もっとも江戸城なぞは有っても無くても『八犬伝』の本筋には少しも関係しないが、考証好きの馬琴が代る代るに犬士をこの地方に
遍歴
(
へめぐ
)
らさして置いて江戸城を見落さしたのを不思議に思う。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「君は何処を
遍歴
(
へめぐ
)
って
此処
(
ここ
)
へ来た?」と朝田が座に着くや着かぬに聞く
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
遍歴
(
へめぐ
)
りていづくにか行くわが
魂
(
たま
)
ぞはやも
三十
(
みそぢ
)
に近しといふを
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
一年半ほど諸国を
遍歴
(
へめぐ
)
り、九州までまいったが、少しも刀の手掛りもなく、少々気になることが有って、
一先
(
ひとまず
)
江戸へ立帰って、芝の上屋敷へまいって聞けば、親父はお暇になったとの事
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“遍歴”の意味
《名詞》
遍 歴(へんれき)
諸国をめぐり歩くこと。
さまざまな経験をすること。その経験内容。
(出典:Wiktionary)
遍
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
歴
常用漢字
小5
部首:⽌
14画
“遍歴”で始まる語句
遍歴者