“目釘”の読み方と例文
読み方割合
めくぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二度目に後藤の刀の目釘めくぎが抜けて、その刀が飛んだ。そこで中井が受けた。中井は受けそこねて、頭部を斬られながらその場に倒れた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
太郎左衛門はとこ刀架かたなかけにかけた刀をおろして、それを半ば抜いてちょと眼を通し、それが済むと目釘めくぎに注意して寝床にいた。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「切って切って切りくる時節がいよいよ到来しましたかな」数馬は元気よくこう云いながらそっと刀の目釘めくぎをしめす。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)