“充々”の読み方と例文
読み方割合
みちみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論これは奇道でござって正道はその裏にござるのじゃ! ——徳川も今は三代となり平和の瑞気充々みちみちて見ゆれど、遠くは豊臣の残党や近くは天草の兇徒の名残り
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
艇内が海水でいっぱいになって、クローリン瓦斯ガス濛々もうもう充々みちみちていても——ええ、そうですわ。あの真黒に汚れた帆が、どうしたって、私には見えずにいないと信じておりましたわ。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)