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充
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つま
ふりがな文庫
“
充
(
つま
)” の例文
充
(
つま
)
らんな、
無意義
(
むいぎ
)
だ………もう何も
彼
(
か
)
も放擲つて了はうかしら!
穴籠
(
あなごもり
)
してゐると謂や、
蟹
(
かに
)
だつてもう少し氣の
利
(
き
)
いた穴籠をしてゐるぜ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「こんな所にゐては
充
(
つま
)
りません。」だの何だのつて言ふの。なんだか愚痴見たいな心細い話ばかりするのよ。
梅龍の話
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
僕は批評と云わず、
作
(
さく
)
と云わず、セルフのないものは
充
(
つま
)
らないと思う。
只
(
ただ
)
単に
旨
(
うま
)
いと思って読むものと、心の底から感動させられるものとは
自
(
おのずか
)
らそこに非常な相違があると思う。
動く絵と新しき夢幻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
考えて見ると漢籍
許
(
ばか
)
り読んでこの文明開化の世の中に漢学者になった処が仕方なし、別に
之
(
これ
)
と云う目的があった訳でもなかったけれど、
此儘
(
このまま
)
で過ごすのは
充
(
つま
)
らないと思う処から
落第
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
処
(
ところ
)
へ
或日
(
あるひ
)
石橋
(
いしばし
)
が来て、
唯
(
たゞ
)
恁
(
かう
)
して
居
(
ゐ
)
るのも
充
(
つま
)
らんから、練習の
為
(
ため
)
に雑誌を
拵
(
こしら
)
へては
奈何
(
どう
)
かと
云
(
い
)
ふのです、いづれも
下地
(
したぢ
)
は
好
(
すき
)
なりで
同意
(
どうい
)
をした、
就
(
つい
)
ては
会員組織
(
くわいゝんそしき
)
にして
同志
(
どうし
)
の文章を
募
(
つの
)
らうと
議決
(
ぎけつ
)
して
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
一箇人としては、無意識な、
充
(
つま
)
らん動物だけれども、
爲
(
す
)
る仕事は立派だ……少くとも、此の學校に取ツては無くてはならん人物だ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
けれども
捕
(
つかま
)
へる時の愉快な味が忘れられなかツたので、骨折損も
充
(
つま
)
らないもあツたもので無い。自分は毎夜のやうに、螢征伐に出掛けた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
何時も何か
充
(
つま
)
らないやうな、物足りぬ顔で大きな古
机
(
づくえ
)
の前に坐り込むでゐるが、飽きるとゴロリ横になツて、貧乏揺をしながら何時とはなく眠ツて了ふ。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
而
(
す
)
るとお前は中々此の望を
遂
(
とげ
)
させて呉れるやうな女ぢやない、で
段々
(
だん/\
)
飽いて來るやうになツたんだ。お前も
間尺
(
ましやく
)
に合はんと思ツてゐるだらうが、
俺
(
おれ
)
も
充
(
つま
)
らんさ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
充
(
つま
)
らん動物さ、ふう。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
充
常用漢字
中学
部首:⼉
6画
“充”を含む語句
充満
充分
充滿
充溢
充實
補充
填充
充填
充血
充実
充牣
充盈
充足
腦充血
充行
汗牛充棟
王充
補充兵
拡充
充々
...